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オーストラリアにおける日本の食品、酒類の位置づけ

日本語で、インターネットでオーストラリアの日本食の人気度を調べるともはや日本食のブームが到来したかのような大袈裟な自賛記事の見出しが並ぶが、実際のところどのような形で日本食が受け入れられているのかをオーストラリア在住の私の目線で書いて行こうと思う。



日本食はオーストラリアで市民権を得ているかどうか

日本食は確かに人気が高い。メルボルン中心部の和食レストランを見渡せば大勢の客でにぎわっているし、週末ともなれば人気店の前にはずらりと行列ができる。

しかし日本食がオーストラリアの文化に完全に受け入れられているかというと少し違和感を感じる。

その違和感とは人種のことだ。

人種によって食べ物の趣向がはっきりわかれてくる。どうしても食べ慣れている自国の料理や、それに近い食文化を持つ国の料理に惹かれるため、レストランや食材店によって客の人種の偏りが顕著に現れる。

中級以下の大衆日本食レストランや中華レストランの大半の客は中国、韓国、日本といった東アジア系移民。アイリッシュパブ、西洋料理を出す店の大半は西欧系の移民や現地オーストラリア人、インド料理を出す店の大半は中東系の移民、ベトナム料理店には大半がカンボジアベトナム系移民が客として訪れている。

この傾向はレストランだけではなくスーパーマーケットにも現れている。日本、韓国、中国の輸入食材全般を扱う小規模のアジア食材店の客の大半は東アジア人。また同様にインド、東南アジア系の食材店でもその国の人種が客の大半である。

では現地の大手スーパーマーケットはどうかというと、来ている客の人種に垣根は無いが、販売している食材のほとんどがイギリスや近隣のヨーロッパ諸国に由来するものが多く、またアジアに分類される食材のコーナーは日本食材は扱っているもののほとんどが西欧風にアレンジされたものばかりだった。

2011年のオーストラリア政府の国勢調査によると全人口の4分の1が海外生まれの移民であるとの調査結果が出ている。故郷の味を知っている移民が多いということはそれだけレストランや食材店に来る客の人種に偏りが出て来るという事だ。

日本のソウルフードとして今や世界に発信され、オーストラリアでもある程度市民権を築き上げているラーメン店でさえ頻繁に訪れる客の大半はアジア系だ。

また日本食として一番人気がある寿司は完全にオーストラリアの食文化に同化してオーストラリアンジャパニーズフードとして定着している。ドラゴンロール(揚げた巻き寿司)、インサイドアウトロール(裏巻き風)などの巻き寿司が主流で、寿司飯の中央に巻かれる食材は揚げ物やアボカドやツナマヨなどの惣菜が中心である。一般的な感覚として寿司は手軽に食べられるファーストフードとして認知されている。

現地イギリス系オーストラリア人にも定評がある高級志向の日本食レストランは、本格的な寿司や刺身料理を出す一方で、和のテイストを生かしたオーストラリア人向けの創作料理を出しているため、我々がイメージする和食というジャンルとは一味も二味も異なる。

本格的な和食や清酒を楽しむことができるレストランに行くのは一部の日本通なオーストラリア人だけで、こぞって集まって来る客はやはり日本人か中国人である。 西洋系の人種が好む日本食とアジア系が好むには明確な隔たりがあり、必ずしも我々が想像しているようないわゆる和食が好まれているとは限らない。

全体的に見ると、モダンオーストラリアンやコンテンポラリーといった西洋料理と日本料理をかけあわせた創作料理は西洋系オーストラリア人を中心に受け入れられているものの、日本食ブームに大きく貢献しているのは中国系を始めとするアジア系移民で、オーストラリア全体からすると日本食が市民権を得ているとは言い難い状況だ。 近年では主に都市部の富裕層の間で本格的な日本料理への理解が広まる中で、日本酒への関心も高まっているようだが、まだマイノリティーの域を出ない。



オーストラリアの現地スーパーマーケットでの日本食材の浸透率

日本の財務省貿易統計を元に農林水産省が作成した「平成 27年農林水産物等輸出 実績(国・地域別)(速報値版)2」によると、2015 年の日本産農林水産物・食品のオース トラリア向け輸出額は 121 億円と前年比で 28.1%拡大している。現在日本にとって、オーストラリ アは世界の国で 9 番目に大きい食品の輸出市場である。

このことから日本のオーストラリアへの食品輸出額は堅調に拡大している事が伺えるが、オーストラリア食品市場全体で見ると食品の存在感は依然として薄いのが現状だ。

現地の大手スーパーであるColesやwoolworthではアジア食品のコーナーの一角に日本食売り場を併設されている。アジア食品のコーナーの輸入品食材の大半は韓国や中国メーカーのもので、特に李錦記の関連商品の商品数は他の輸入食材を圧倒していて、店舗によってはアジア食品の棚を埋め尽くしている。即席麺は韓国の辛ラーメンインドネシアのミーゴレンが主流だ。日本の即席麺、日清の"出前一丁"は店舗によって仕入れたり仕入れなかったりかなりムラがある。

このマーケットに進出している企業は私が確認する限り、わずかにキッコーマンエスビー食品ひかり味噌ミツカン、キューピー、日清の6社でそのほとんどの商品が中国、シンガポール、タイなど第三国で生産されたものだ。日本から輸入された品目はわずかに、味噌汁のもと、カレールー、わさびチューブ、麺、パン粉等だ。



現地スーパーマーケットで売られている日本食品 (メルボルン Coles スペンサーストリート店)

品目商品名メーカー原産国
マヨネーズ キューピーマヨネーズ キューピー タイ
わさび Wasabi Horseradish Paste S&B 日本
味噌汁の素 Freeze dried miso soup Ajishima(中国メーカー) 中国
味噌汁の素 Instant Miso soup wakame ひかり味噌 日本
味噌 Shinshu shiromiso ひかり味噌 日本
ドレッシング Rosted sesame dressing キューピー タイ
みりん ほんてり ミツカン 日本
料理酒 Obento cooking sake Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
寿司酢 Obento sushi seasoning Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
穀物 Obento rice vinegar Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
醤油 Obento sushi & sashimi soy sauce Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
寿司酢 Classic Asian Rice Wine Vinegar Coles(オーストラリア大手小売店) オーストラリア
パン粉 Obento Panko Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
パン粉 Panko bread crumbs 日清食品 日本
カレールー Golden Curry エスビー食品 日本
焼き海苔 yakinori Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) 中国
Kokuho Rose Sushi Rice Kokuho Rose アメリカ
Sushi rice Sun rice オーストラリア
手巻き寿司セット Obento Sushi Kit(海苔、米、わさび、 調味料、巻きす) Oriental Marchant (オーストラリア食品メーカー) コメ はオーストラリア産。海苔、 調味料等は中国産。

ちなみに日本食売り場で販売されている商品は全て日本の食品メーカーの商品ではない。日本食品売り場に占める日本の食品メーカーの商品の割合は全体の60%程度で、残りの40%はオーストラリア企業が日本の製品に倣って独自に生み出したブランドや、中国系移民が設立した食品卸売企業が中国の工場で生産させている商品、中国食品メーカーの日本食品になる。

日本の商品が積極的にオーストラリアの現地スーパーマーケットに並ばない理由として、

オーストラリアは他の先進主要国と比較しても非常に厳しい検疫規制が行われており、輸入食品の品目は限られること、また日本食品の賞味期限は他国の輸入食品と比べて比較的短い物が多く、賞味期限が3ヶ月未満の商品はなかなか大手スーパーが引き受けてくれないということが上げられる。またこれは私感だが、オーストラリア二大スーパーマーケットは日常で購入する商品をできるだけ安い価格で販売するということをコンセプトとしており、東アジアにおける輸入品目の中で最も高価な日本食材はセールやバーゲンなどでプロデュースしにくく、自社で値段の統制をとりにくいためなかなか中々扱ってもらえないのが現状であろうと思う。また、オーストラリアの食品小売業界はコールスとウールワースの2強の寡占状態にあることから、スーパー側の買い手市場となっており、食品メーカーや生産者などの売り手にとっては好条件での取引がしにくいことも、新規参入を難しくしている原因ではないかと思う。



日本の輸入食品の販路

日本食品メーカーの販路としてwoolworth、Colesなどの現地大手スーパーの他にアジア日系食材店がある。 アジア系の食材店は日本、韓国、中華、タイ、ベトナムインドネシア、などアジア各国の食材を主に販売している小売業態である。主にアジア系の移民が多い地域に、アジア人の家族経営による小規模の店舗が集まる。現在ではアジア系食品卸売り企業がこうした小売店を買収するなどして スーパーの経営に乗り出し、チェーン展開しているケースもある。

一般的に日本の輸入食材を購入するにはこうしたアジア食材を扱う小売店を利用するしかないが、昨今ではDaiwa food corporationを始めとしたアジア系食品卸売企業が安価で一般向けにネット販売するケースも増えてきている。

主な客は日本人を含む東アジア系の移民である。イギリス系オーストラリア人並びに西洋系移民の利用頻度は非常に少ない。

扱っている食材は冷凍食品、調味料、漬け物、菓子、酒と価格が比較的高い日本食材の品揃えも充実しているため豊富なラインナップだ。



アジア食材店で扱っている主な日本商品リスト

即席ラーメン

商品名メーカー
サッポロ一番ごま味ラーメン サンヨー食品
サッポロ一番カレーラーメン サンヨー食品
サッポロ一番醤油味 サンヨー食品
サッポロ一番みそラーメン サンヨー食品
サッポロ一番みそラーメン 辛口ラー油仕立て サンヨー食品
チャルメラ 醤油味 明星食品
チャルメラ 豚骨 明星食品
ラ王 しょうゆ 日清
ラ王 みそ 日清
日清のラーメン屋さん札幌みそ 日清
日清のラーメン屋さん旭川しょうゆ 日清
日清のラーメン屋さん函館しお 日清
マルちゃん正麺 醤油 東洋水産
マルちゃん正麺 味噌 東洋水産
マルちゃん正麺 うどん 東洋水産
マルちゃん正麺 しお 東洋水産
天ぷらそば 東洋水産
どん兵衛 鴨だし 日清
出前一丁 豚骨 日清
赤いきつね 東洋水産
緑のたぬき 東洋水産
俺の塩 東洋水産
ソース焼きそば 東洋水産
一平ちゃん 夜店の焼きそば 塩だれ味 明星食品
一平ちゃん 夜店の焼きそば 蒲焼きのたれ味 明星食品
出前一丁 chicken flavor 日清(香港)
チキンラーメン 日清


乾麺、生麺

商品名メーカー
たぬき太うどん(スープ付)3食入 都一
鉄板焼そば3食入(ソース付 都一
焼うどん(ソース付)2食入 都一
きつね太うどん(スープ付)3食入 都一
むし焼きそば(5人前) 都一
おいしいざるそば(2人前) 五木食品
つけ麺 濃厚魚介豚骨 (2人前) 五木食品
おいしいざる茶そば(2人前) 五木食品
赤城のきしめん 赤城食品
赤城のひやむき 赤城食品
赤城のうどん 赤城食品
日本伝承 うどん 日本伝承 食品
黄金の大地まるごと有機そうめん はくばく
甲斐の白糸そうめん はくばく
甲斐の白糸うどん はくばく
本場の讃岐ひやむぎ 讃岐物産
田舎そば 五木食品
郷の麺処うどん マルヤ製麺所
うどん マルヤ製麺所
マ・マー スパゲティー マ・マーマカロニ


調味料

商品名メーカー
有機丸大豆の吟選しょうゆ ヤマサ醤油株式会社
さしみしょうゆ ヤマサ醤油株式会社
ストレートめんつゆ ヤマキ
そうめんつゆ ヤマキ
そばつゆ ヤマキ
ウスターソース ブルドックソース
とんかつソース ブルドックソース
中濃ソース ブルドックソース
焼き肉のタレ エバラ食品
韓国風醤油味焼き肉の垂れ エバラ食品
生姜焼きのタレ エバラ食品
本醸造しょうゆ キッコーマン
ごましゃぶ ミツカン
餃子のタレ ミツカン
正田のしょうゆ 正田醤油
なみえ焼きそばソース ブルドックソース
本格焼きそばソース ブルドックソース
だしと醤油のきいた焼きそばソース オタフク
黒ごまスパイしー焼きそばソース オタフク
家庭でできるプロの味。焼きそばソース オタフク
ほんだし 味の素
だしの素 味の素
お好み焼き花かつお ヤマキ
ゴールド一本釣り本鰹 鼻鰹 ヤマキ
辛そうで辛くない少し辛いラー油 桃屋
ラー油 S&B
辣油 ハウス食品


粉製品

商品名メーカー
ホットケーキミックス 森永製菓
玉三白玉粉 川光物産
玉三よもぎいり白玉粉 川光物産
玉三本葛 川光物産
星東 片栗粉 川光物産
玉三 紫いもの粉 川光物産
ほんとうふ ハウス食品
直づけパン粉 日清


カレールー

商品名メーカー
Golden Curry エスビー食品
バーモントカレー ハウス食品
ゴールデンカレー(カレーソースミックス) ハウス食品
ゴールデンカレー クランチスパイス ハウス食品
ジャワカレー ハウス食品
こくまろカレー ハウス食品


缶詰

商品名メーカー
いわし味噌煮 マルハニチロ
はごろも煮(マグロフレーク味付け) はごろもフーズ
味付けさば ニッスイ
サバ味噌煮 ニッスイ
いわし蒲焼き ニッスイ
いわし味噌煮 ニッスイ
いわし味付 ニッスイ


レトルト食品

商品名メーカー
ひき肉入り麻婆豆腐の素  丸美屋
とりごぼう釜飯の素 丸美屋
五目がま飯の素 丸美屋
Cookdo 青椒肉絲 味の素
Cookdo 棒棒鶏 味の素


ふりかけ

商品名メーカー
パパッとふりふり 梅かつお はごろもフーズ
パパッとふりふり たらこ はごろもフーズ
パパッとふりふり たまご はごろもフーズ
パパッとふりふり 野菜 はごろもフーズ
パパッとふりふり わさび はごろもフーズ
ゆかり 三島株式会社
お茶漬けの素 永谷園
ワンピースふりかけ(たまご、さけ、おかか、すきやき) 丸美屋
にんにん味道楽丸 おかか 丸美屋
手のりたま 丸美屋
ゴーゴー ごましお 丸美屋
ふなっしーふりかけ カレー味 丸美屋
混ぜ込みわかめ貝柱 丸美屋
混ぜ込みわかめ しそ昆布 丸美屋
混ぜ込みわかめ彩り海藻 丸美屋
混ぜ込みわかめ たらこ 丸美屋
混ぜ込みわかめ 彩り野菜 丸美屋
混ぜ込みわかめ 高菜 丸美屋
海苔わさびふりかけ 丸美屋
わさふり 海苔昆布 はごろもフーズ
くまもんのふりかけ 小魚 浦島海苔
くまもんのふりかけ かつお 浦島海苔


つけもの

商品名メーカー
青かっぱ 光商
福神漬 光商
かつお梅 光商


納豆

商品名メーカー
国産中粒納豆 豆紀
国産ひきわり納豆 豆紀
国産中粒納豆 豆紀
寺岡家のだしつゆ納豆 豆紀
極小一番納豆 あずま食品
国産北の鈴 豆紀
極小粒納豆 豆紀
やわらか極小粒 ヤマダフーズ
国産ひきわり納豆 あずま食品
有機そだち極小粒納豆 あずま食品
通のひきわり ヤマダフーズ


蒲鉾

商品名メーカー
一正の蒲鉾 赤板 一正蒲鉾
一正の蒲鉾 白板 一正蒲鉾
まめかま 一正蒲鉾
ごぼう天 一正蒲鉾


ドレッシング

商品名メーカー
和風醤油ごまドレッシング キューピー
ノンオイルごまドレッシング キューピー
ノンオイル ごまと香味野菜 キューピー
ごま醤油ドレッシング キューピー
ゆずドレッシング キューピー
キューピーマヨネーズ キューピー
キューピーわさびマヨネーズ キューピー
キューピーエッグケアマヨネーズ キューピー


味噌

商品名メーカー
だし入りのおかあさんみそ ハナマルキ
だし入りみ子ちゃん 白 神州一味噌 宮坂醸造株式会社
液みそ絶品の味 マルコメ
赤出し料亭の味 味噌汁の素 マルコメ
豆腐味噌汁の素 神州一味噌 宮坂醸造株式会社
油あげ味噌汁の素 神州一味噌 宮坂醸造株式会社
長ネギ味噌汁の素 神州一味噌 宮坂醸造株式会社
料亭の味みそ汁 減塩 12食 マルコメ
素材が美味しい5種の具材 味噌汁の素 マルコメ


菓子

商品名メーカー
ロアンヌ ブルボン
ハーベスト 東ハト
源氏パイ 三立製菓
岩塚の国産米100%の米菓子詰合せ 岩塚製菓
枝豆 ギンビス
亀田の柿の種 亀田製菓
ベビースター おやつカンパニー
キットカット抹茶 ネスレジャパン
うどん ブルボン
オレオ ナビスコ
カルビーポテトチップス カルビー
かっぱえびせん カルビー
ポッキー グリコ
プリッツ グリコ
スリムサンド 濃厚蛆抹茶 グリコ
トミカビスケット 日清
カルケットボーロ カルケット
抹茶サンド クリームサンドビスケット ヤマザキビスケット
薄焼きクラッカー&濃厚チェダーチーズ ナビスコ
リッツ ナビスコ
アンパンマン幼児用ビスケット 不二家
ポテコ 東ハト
あみじゃが コンソメ 東ハト
あみじゃが うま塩 東ハト
ぬれいか天 ハコダテフーズ
ピュアラルグミ スパークリングレモン カバヤ
ミニチョコムーンライト 森永製菓
エブリバーガー ブルボン
エブリバーガー 塩キャラメル味 ブルボン
京抹茶 チョコレート 明治製菓
カントリーマアム バニラ 不二家
カントリーマアム 大人のココア 不二家
プチブッセ 和栗のモンブラン ロッテ
ミルキー 不二家
シルベーヌ ホワイトショコラ ブルボン
ブラックチョコレート 明治製菓
ミルコチョコレート 明治製菓
ストロベリーチョコレート 明治製菓
アーモンド 抹茶チョコレート仕立て 明治製菓
クリームコロネ グリコ
hello panda 明治製菓
ミックスピザ クラシエ
たいやき & おだんご クラシエ
クレヨンしんちゃん ぷりぷりプリン  ハート
ねるねるねるね クラシエ
カラフルラムネランド クラシエ
チョコビ バンダイ
パックンチョ バンダイ


氷菓

商品名メーカー
あずきバー 井村屋
宇治金時バー 井村屋
Maid in 土佐 シャーベット 高知アイス
カルピスウォーター カルピス
パーム 抹茶 森永製菓
まんじゅう和栗 丸永製菓
明治エッセルスーパーカップ チョコチップ 明治製菓
お濃い抹茶 辻利

お酒の浸透率

国税局の2016年の酒類の輸出統計によると、オーストラリアは酒類の輸出先としては輸出量で世界5位と日本最大の酒類輸出相手国の一つとなっている。

輸出数量前年比99.5%と輸出量が昨年と比べて2倍近い伸びを示し、昨年輸出量で8位だったオーストラリアは、シンガポール、中国、ロシアを抑え、香港に次いで5位に浮上している。

国税庁 酒類の輸出数量上位20か国・地域(平成28年9月)



アルファベットによる日本酒に関するキーワードの検索総数はオーストラリアが断突で、google trends による国別検索総数ランキングではで"sake"というキーワードでオーストラリアが2014年度から2位のアメリカに大きく差を付け断トツの1位をキープしている。

国別 キーワード"rice wine" の検索推移



国別 キーワード"Japanese sake" の検索推移



特に大幅に日本酒の需要が拡大している背景にはオーストラリアの食の嗜好の変化が挙げられる。

元々旧宗主国であるイギリスの食文化の影響が強いため、フィッシュアンドチップスやミートパイ、ステーキ ローストビーフなどあまり手を加えない簡素な料理が中心で主にビールに合う食事を好む傾向にあった。

第二次世界大戦前までは国民の間で唯一嗜まれているアルコールと言えばビールだったが、大戦後、移民の増加に伴ってオーストラリア国内で様々な国の料理が外食やテイクアウトという形で移民によって広められると、一般層に外国の食文化が浸透し、一般にワインが広く親まれるようになる。

外国の食文化への関心が育まれる過程で徐々に富裕層の美食への関心も高まりを見せる。

そんな中、90年代初頭から、西洋料理に異国の料理を取り入れた「モダン・オーストラリアン」、「コンテンポラリー」といった創作料理を手がけるレストランが大きな反響を呼ぶ。

世界的な日本食ブームに伴って、日本食も同様に西洋料理を掛け合わせた創作料理が富裕層を中心に人気を博し、現在中級以上の日本料理を提供するファインダイニングレストランでは、コンテンポラリーを提供するレストランが主流になっている。

「モダン・オーストラリアン」、「コンテンポラリー」といった食のスタイルの提供方法としては前菜、主菜、デザートというコース料理が主体だ。そのため食中酒としてワインが欠かせない存在になっている。

もともとオーストラリアの日本食レストランでは、熱燗が提供されていが、ワイン感覚で冷やして飲める醸造酒が登場したため食中酒としての飲み方が評価され富裕層を中心に支持されるようになった。

日本国内の清酒の販売量が落ち込む中海外に販路を見いだし、官、民で日本酒を現地の風土や慣習に合わせる飲み方をプロモーションしたところ、これが当たり日本酒のブームに火がついた形だ。

昨今では、他店と差別化を図るため日本酒のバリエーションにこだわるファインダイニングレストランが増えており、食品輸入卸商社を通さずに独自に特定の日本酒蔵と契約して提供する料理に合うお酒を厳選して仕入れているレストランが多い。

メルボルンで特に人気のSaké Restaurant & Bar、Nobu、Koko、Miyako Japanese Cuisine & Teppanyakiなどのレストランでは本格的な日本の料理を提供する店でありながら、和のテイストを生かした西洋風の創作料理を提供し、料理に合わせる日本酒も厳選して日本の酒蔵から仕入れていおり、西洋系オーストラリア人を注目を集めている。

近年ではコンテンポラリーやモダンオーストラリアンのコーススタイルとは一線を画す、居酒屋風の業態が注目を集めており 自分の好きな小皿料理とお酒を楽しむアラカルトスタイルが浸透している。居酒屋の業態とは言いながらも通常の大衆向け居酒屋から高級志向のファインダイニングまであり幅広い客層の需要を満たしている。

富裕層を中心に日本酒のブームに火がついているオーストラリアだが、 アルコール市場全体で見ると日本酒の存在感は依然として小さく極めてニッチな市場にとどまっている。

日本酒はレストランを中心に普及していると言えるが、現地の小売店や酒屋では日本酒が置いていないケースが圧倒的に多く、唯一日本酒が購入できるのは主要都市に点在するアジア日系食材店だけだ。

私が確認した限りではメルボルンCBD内にあるボトルショップ、リカーショップで日本酒を扱っている店は一軒もなかった。

あるボトルショップの店主になぜ日本酒を仕入れないのかと聞くと、「日本酒なんてsuckだ。あんなの置いたって誰も買いやしねえよ。うちの店にくる連中は大概ワインを買ってくよ。」 と答えていた。

こうした状況を見るとまだ一般には日本酒への理解が不足しているため、東アジア移民以外の中低所得者の一般家庭にはそれほど日本酒は普及していない印象を受ける。販路開拓の余地は十分にある。



オーストラリアのレストラン、アジア食材店で扱っている日本のお酒リスト



アジア日系食材店の主に扱っている酒リスト

品目商品名酒蔵メーカー
ビール アサヒスーパードライ アサヒビール
ビール キリン キリンビール
チューハイ、カクテル キリン"薫り"サイダー Fuji apple キリンビール
チューハイ、カクテル キリン"薫り"サイダー pear キリンビール
ビール Sapporo premium beer サッポロビール
清酒 ふなぐち菊水一番しぼり 菊水酒蔵
チューハイ、カクテル ぷるぷるスパークリング梅酒ゼリー 白鶴酒蔵
チューハイ、カクテル ぶるぶるスパークリング林檎酒ゼリー 白鶴酒蔵
ビール アサヒドライゼロ アサヒビール
リキュール 梅酒 清酒仕込み マスカガミ酒蔵
焼酎 隠し蔵 濱田酒蔵
清酒 貯蔵酒 生 白鶴酒蔵
清酒 純米 菊正宗 たるざけ 菊正宗酒蔵
清酒 純米 大盃 牧野酒蔵
清酒 純米 大吟醸 翔雲 白鶴酒蔵
清酒 純米吟醸 福寿 神戸酒心館
焼酎 小松帯刀 吹上焼酎
清酒 純米 美少年 株式会社美少年
清酒 純米 松竹梅 にごり酒 宝酒造
清酒 準金箔入り 松竹梅 特別純米 宝酒造
清酒 山田錦 白鶴酒蔵
リキュール にごりゆず酒 白鶴酒蔵
清酒 三千盛 株式会社三千盛
清酒 純米にごり酒 絹白 株式会社絹白
清酒 菊正宗 嘉宝蔵 純米大吟醸 菊正宗酒蔵
冷酒 すだち清酒 菊正宗酒蔵
清酒 純米吟醸 菊正宗酒蔵
清酒 白鶴酒 白鶴酒蔵
リキュール レインボーそのまんま梅酒 相生ユニビオ
清酒 越後社氏 純米酒 金鵄盃酒造
清酒 若武者 北関酒造
清酒 米だけの酒 沢の鶴
リキュール 梅錦の梅酒 梅錦山川株式会社
リキュール 本格梅酒 チョーヤ


レストランで仕入れている主な日本の酒

清酒鬼ごろし北雪酒蔵清酒雪のひびき北雪酒蔵清酒純米大吟醸北雪酒蔵清酒大吟醸 北雪酒蔵清酒上善如水白瀧酒造清酒一品吉久保酒造清酒南部美人株式会社南部美人清酒菊正宗菊正宗酒蔵リキュール梅酒チョーヤリキュール黒糖梅酒チョーヤリキュール中野梅酒中野BC焼酎いいちこ三和酒類株式会社焼酎鉄幹黒オガマタ酒蔵焼酎白岳しろ高橋酒蔵焼酎鍛高譚オエノングループ焼酎パインの酒沖縄宝酒造リキュール梅の宿 ゆず梅乃宿酒造株式会社焼酎五代焼酎山元酒蔵焼酎黒霧島霧島酒蔵焼酎大魔王濱田酒蔵焼酎さくらじま本坊酒造焼酎赤猿小正酒蔵泡盛八重泉八重泉酒蔵泡盛かりゆし新里酒蔵リキュール初恋梅酒司酒蔵リキュール宇治抹茶梅酒チョーヤリキュール黒糖梅酒チョーヤリキュール梅の宿 あらごし梅酒梅乃宿酒造リキュール梅酒 立山立山酒蔵リキュール中野梅酒中野BC
品目商品名酒蔵メーカー
清酒 純米吟醸 北雪酒蔵
清酒 純米にごり 北雪酒蔵
焼酎 本格米焼酎 北雪酒蔵
リキュール 中野ゆず梅酒 中野BC
リキュール 梅の宿 ゆず酒 梅乃宿酒造
リキュール パインの酒 宝酒蔵
清酒 立山銀嶺 立山酒蔵
清酒 稲豊 櫻正宗
清酒 純米大辛口 水神 あさ開
清酒 梅の宿 純米吟醸 梅乃宿酒蔵
清酒 上善如水 白瀧酒造
清酒 八海山 八海山
清酒 一品 吉久保酒造
清酒 男山 北海道純米 男山
清酒 天真爛漫 秋田銘醸
清酒 千寿 久保田 朝日酒蔵
清酒 四万十川 菊水酒蔵
清酒 南部美人 南部美人
清酒 伝心 [雪] 一本義久保本店
清酒 加賀月 加越
清酒 山香 梅乃宿酒蔵
清酒 純米 にごり酒 さゆり 白鶴酒蔵
清酒 さくら 櫻正宗
リキュール 実りの桃 梅乃宿酒蔵
清酒 純米濁り酒snow beauty 辰馬本家酒造
リキュール 琥珀 辰馬本家酒造
リキュール 実りの梅 梅乃宿酒蔵
清酒 紀伊国屋文左衛門 中野BC
清酒 白鹿 生貯蔵酒 辰馬本家酒造
清酒 爛漫 秋田銘醸
清酒 大吟醸 あさ開 あさ開
清酒 水神 あさ開
清酒 宮水の華 櫻正宗
清酒 七賢 山梨銘醸
清酒 黒松白鹿激辛 辰馬本家酒造
清酒 大吟醸 吉田蔵 吉田酒蔵
清酒 奥の松 奥の松酒蔵
清酒 ひこ孫 神亀酒蔵
清酒 拍露 拍露酒蔵


一般層の日本酒の需要につながるマーケット

今後、オーストラリアにおいて一般層へのさらなる日本食と日本酒の需要を拡大が狙える市場は"宅飲み市場"であると考えている。

オーストラリアに住み始めて気付いたのだが、メルボルンで働く独身の男性は夕食をテイクアウェイで済ます人が少なくない。テイクアウェイのファーストフードをつまみながら適量のワインの飲む習慣がある人は結構いる。

また、オーストラリアでは週末の過ごし方として金曜、土曜などの週末は友人とレストランやバーに繰り出してお酒や食事を楽しむというのが一般的だが、最近では夜に友人を家に招き酒と簡単な惣菜を用意し自宅で週末を楽しむといったケースも良く見受けられる。

ただテイクアウェイの主流は依然としてケバブ、ハンバーガー、スシロール、ピザなどのファーストフードでメルボルン市内でのこうしたファーストフードテイクアウェイの出店数はアジア系の惣菜テイクアウェイショップに比べると圧倒的に多い。

オーストラリアのデパートであるQVやエンポリウム、メルボルンセントラル、クラウンカジノのフードコート内ではアジア系の惣菜は出回ってはいるが、どの店も空腹を満たす"食事"として利用する客を囲い込んでいるため、お酒の肴になる食べ物をさがしている探している客の需要は大方スーパーマーケットに引き取られる。

日本のデパ地下に見られる、仕切りで細かく小分けにしたプラスチックの弁当箱に様々な食材を詰めるプラッターのようなテイクアウェイはあまり浸透していない印象だ。

幅広い所得層と世代に居酒屋スタイルのレストランの需要があり、かつ友人と家で飲むという週末の過ごし方や平日の夕食にテイクアウェイとワインを飲む層がいるとすれば、このマーケットに居酒屋の切り口を持ってくれば、新たな需要やトレンドを生み出すことが可能かもしれない。

具体的には、細かく仕切られた小分けの弁当箱に、ショーケースに陳列している複数の惣菜を詰め込み、日本酒や焼酎を関連販売商品として大瓶の他に小口の瓶や缶を店頭に並べ、セットで販売するなどしてテイクアウェイ惣菜とともにお酒の販売促進を狙う。

ただオーストラリアでは、店での酒類の取り扱いは非常に厳しいルールが課せられているため、コンビニやテイクアウェイの店で酒類を扱う事に制限が加えられている。この課題をどう乗り切るかがテイクアウェイの業態で宅飲みのマーケットが開拓できるかどうかの争点になる